こんにちわ。
身体と動きに『軸をつくる』ボディワークスタジオ BASE Conditioning Laboの山辺です。
僕は、僕の今できる事を精一杯するだけです。
そろそろタイトルを
【体を動かすなら知っておきたい『物理学』】
に変えた方がいいかな?
なんて思っております。
前回のブログ
軸ブログvol.7『外から動かすから軸がぶれる・後編その3』
にあったイラストがこちら。
『物を回転させる力』を
生み出す為には一箇所を固定して
他のところに力を加えれば良い!
という事をイメージして頂くのに
出てきたイラストです。
もし固定していなかったら。。。
こうなりますね!
ただ、横にズルズルと動くだけです。
そして、肩の話に戻りましょう。
棘上筋・・・・・回転中心を固定する役目
三角筋・・・・・上腕骨(物体)を動かす役目
を果たしているのがわかります。
こんな感じですね。
これを見て頂けたらわかると思いますが
インナーマッスル(この場合『棘上筋』)の役目は
『物を動かす』のではなく、
『動かそうとした時に、変に動かないように支持させる役目』
だという事がわかります。
ただ動かないように抑え込んで支えるのでは無くて
動かそうとした時に思い通り動く為に支える
=『回転中心がブレないように』支える
これが基本的なインナーマッスルの役目だと
理解しておいていただければ良いと思います。
さて、ここで物体を動かす力を生み出す
三角筋(アウターマッスル)に目を向けてみましょう。
同じ力で押したとして
どちらの方が楽に動かせるでしょうか?
『1』の方が簡単に動かせそうな気がしませんか?
そうです!
『1』の方が力学的には
少ない力で動かせます。
こう考えてみてください。
力を加えた方向に線を伸ばして
回転中心に垂線を引いた時の
その垂線の長さ
(このイラストでは緑の線)
この長さが長いほど
軽い力で物体を回転させることができます。
この線のことを【モーメントアーム】と呼び
物体を回転させる時の重要な考え方となります。
次回では実際体の各関節では
どうなっているのか
肩以外の関節の例も
出しながら、この
【モーメントアーム】
【力のモーメント】
に慣れていって頂きたいと思います。