いきなりですが少し考えてみて欲しい事があります。
『172センチしかない人がダンクシュートを出来ると思いますか?』
『出来るとしたら何年練習すれば出来るようになると思いますか?』
こんにちわ。ボディワークスタジオB.C.Lの山辺です。
前回の続きを書くはずが、色々思う所あって全く関係ない事を書きます。理由は後ほど。。。。
冒頭の質問の答えですが、こういう聞き方をされたら当然、答えは『YES』になるだろうと想像出来るはずです。
もちろん答えは『YES』ですね。
そして問題なのは『何年練習すれば?』という部分です。
この人の場合“4年”かかったそうです。
これを長いと考えるか短いと考えるかは人それぞれです。
(最後にこの人の動画のリンクを張っておきます。4分強なので、ぜひ見てみて下さい。)
今日はまずその動画について少し話していこうと思います。
『ダンクシュート』といえばバスケをしない僕のような人でも一度は憧れるプレー。
映像に出てくる彼もきっと同じだったのでしょう。そして、おそらくそれまでも練習しつつもダンクが出来なかったんだと思います。
そんな彼が、ある日、自分と同じ程の身長の人がバンバン、ダンクを決める映像を見て
『俺とほとんど背変わらんし、こいつに出来るなら俺がダンク出来ない理由なんてないやん!』
『みんなは“こいつらは天から与えられた才能を持ってて、高く跳ぶために生まれて来たんや”みたいな事言うけど、俺は信じひんよ!!』
って思ったそうです。
もちろんこれくらいの事なら少し前向きな人なら誰でも思うんではないでしょうか!
でも、彼は4年間自分を信じて頑張っちゃうんです。
そして見事。。。。そこは見てみて下さい。
分かっていても結構動かされます!!
“4年頑張ったら出来るようになるよ!”
と言われれば皆頑張れるかもしれませんが、結果4年だっただけで当初はどれくらいかかるかなんて分からなかったし、当然出来なかったという事もあり得る話です。
“努力すれば報われる!”とか
“夢は必ず叶う!!”なんて無責任な事は口が裂けても言いません。
ただし、夢をかなえている人は、すべからく努力をしているもの間違いない事実。
本人は好きでやっている場合が多いので“努力”とは思っていない場合が多いですけど。
前回の“ボディスキーマ”の話の続きをぶん投げても、なんでこんな話をしようと思ったのかというと。
少し個人的な話になりますが、おつき合いください。
ご存知の方も多いと思いますが、私は学校やスタジオでプロを目指すダンサーさんとお仕事をさせて頂く機会に恵まれています。
そんな中でボディワークを通じて昨日まで出来なかった事がちょっとした事で急に出来るようになったり、“この感じ!!”みたいな事が起こったりする事があります。
そんな時の顔を見ると「この仕事やっぱり良いなぁ」って思います。
そうなると当然そんな噂が他の人を呼んでくれます。俗にいう“口コミ”ってやつです。
ただこの“人の噂”という物は、言い換えれば“時間無制限の伝言ゲーム”なので間違った形で伝わる事が多く思われます。
一番困るのが
“あの人の所に行けばダンス上手くなるよ!”
ってやつです。
そうなると必ず聞かれるのが
『どうやったらもっと上手く踊れますか?』
カラダの使い方は教える事は出来ますが、ダンスは教える事が出来ません。なんせダンスは全くの未経験です。出来ても音に合わせてカラダを揺らしたり、頭を振ったりする程度です 笑
何事もそうだと思いますが
『どうやったらダンスがうまくなるか?』
私の考える答えはひとつです。
『踊った分だけ上手くなる』これだけです。
ただその中で少しコツを知っていればもっと気持ちよく自然にカラダは動いてくれるだけの事で。
知らなければ怪我の原因になったりする事もあります。
『踊った時間だけ上手くなる』
しかし、怪我はその時間を奪います。
耳が痛い方も多いのではないでしょうか?
だから、どうしてもカラダの事を少しでも知って欲しいと思っています。
今回紹介した動画の中で凄く好きな部分があります。
少しでも高く跳ぶためにかなりハードに自分を追い込んでいる時に流れる文字なのですが紹介したいと思います。
『Why you still doing that silly drills?
I wanna jump higher…
Dose it work?
I don’t know』
「こんなバカな事してもちゃんと跳べるようになるんか?
そんな事関係ねぇ!!俺は高く跳びたいだけ」
スラムダンク風に言うとこんな感じでしょうか?
僕たちトレーナーや治療家はこの
“Dose it work?”
に対してプレイヤーよりは的確な答えを導く事が出来ます。
そして、僕たちトレーナーや治療家は
『Dose it work?
I don’t know』』って言いながら頑張っちゃっている人をめちゃくちゃ応援したくなるんです。
本当に大事な事なんでもう一回コピペしてやります
そして、僕たちトレーナーや治療家は
『Dose it work?
I don’t know』』って言いながら頑張っちゃっている人をめちゃくちゃ応援したくなるんです。
さらに、僕たちトレーナーや治療家は
『Dose it work?
I don’t know』
って言いながら頑張っちゃっている人が怪我でパフォーマンスを十分に発揮出来なかったり、最悪本番に出る事が出来ないなんて事があると怪我した本人と同じくらい辛くなります。
ボディワークはその人の持ってるまだ気づかない可能生を引き出すもので、上達するための裏技的なものではありません。
だから、努力しないで手っ取り早く上手くなりたい的な思いで来られてもあまり効果はありません。というか僕の言っている事の意味すら分からない人もいます。
夢を掴める人なんてほんの一握りというのが現実です。
だからこそみんなが憧れたり、値打ちが出たりするもので
少し頑張ってなれるようなら誰も憧れたしません。
“「努力せずに」「頑張らずに」◯◯する方法”みたいな情報が本当に多いので努力する事は意味ないんじゃないか?という風潮が見られますが突き抜けてる人は本当に努力されてます。
ただ、“努力せずに〜”というのがあるとしたら好きでやってるので本人が“努力”とか“頑張ってる”とか思っていない場合があります。
それが他人から見ると恐ろしく頑張っているように見えるだけかもしれません。
夢をかなえた人も当然かっこいいですが
それに向かって一心不乱に突き進む姿にこそ、人は感動するんじゃないでしょうか。