あなたの「疲れ」の対処法、大丈夫?
「なかなか疲れが取れない。」とお悩みではありませんか?もし「疲れ」というものを正しく理解していなければ対処の仕方を間違えてしまったりします。今回はあなた自身の疲れの正体を理解し正しく対処出来るようになることが目標です。
- 疲労を正しく理解する
- なかなか取れない疲労の正体【自律神経】について
- 自律神経の乱れ以外のものが原因となる疲労
- 自律神経乱れによる疲労かどうか自分でチェックする方法
- よくある疲れの原因に対する誤解と対処法
自律神経と疲れの関係
体が疲れると自律神経が乱れる
自律神経と疲労には深い関係があります。
疲労状態になると、交感神経が優位な状態が続きます。交感神経が過剰に働くと、心拍数や血圧が上がり、筋肉が緊張した状態が続いてしまうのです。
交感神経が優位な状態が長く続くと、次第に副交感神経の働きが抑えられ、自律神経のバランスが崩れてしまいます。そうなると、心身のリフレッシュがうまくいかず、回復する時間が十分に取れなくなります。
その結果、翌日にも疲労感が残り、さらに疲れが蓄積されていく負のサイクルに陥ってしまうのです。集中力の低下や免疫力の低下、睡眠の質の低下なども起こりえます。
逆に、自律神経のバランスが保たれていれば、副交感神経が適度に働いて休息・回復のための時間が十分に取れます。そのおかげで、日々の疲れが癖になりにくく、次の日に備えてリフレッシュできるのです。
このように、自律神経の調子次第で、疲労のたまり具合が大きく変わってきます。自律神経を整えることが、疲労回復やリフレッシュには欠かせないのです。
適度な運動や十分な睡眠、ストレス発散など、日頃から自律神経のケアに気をつけることが大切だと言えるでしょう。
疲労→交感神経優位→疲れが取れにくい体→交感神経亢進の負のスパイラル
疲労と交感神経優位の関係については、双方向的な影響があると考えられています。
繰り返しになりますが、疲労状態自体が交感神経を優位にさせる原因になります。
疲労が蓄積されると、体は「緊急事態」と判断し、交感神経が優位になって身体を覚醒させようとするのです。しかし、その状態が長く続くと、かえって副交感神経の働きを抑え込んでしまい、自律神経のバランスを崩してしまうのです。
他方で、交感神経が過剰に優位になった状態が続くと、それ自体が疲労を引き起こす原因にもなります。
交感神経優位が続けば、休息・回復のための副交感神経の働きが抑制されてしまいます。そのため、心身のリフレッシュが十分にできなくなり、徐々に疲労がたまっていってしまうのです。
つまり、疲労と交感神経優位には、相互に悪循環を生み出す関係があるということです。
疲労が原因で交感神経優位になり、その状態が続くことで、さらに疲労が蓄積されていくという具合です。
ですので、疲労回復のためには、この悪循環を断ち切ることが何より重要になります。適切な休養で副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを取り戻すことが欠かせません。
疲れの原因について、よくある誤解
【誤解1】睡眠時間が短いから疲れる
睡眠の長さはもちろんですが睡眠の質が何より大切です。十分な睡眠時間を確保するだけでなく、質の良い熟睡を取ることが重要。就寝前のスマホ視聴や夜型生活は避け、規則正しい生活リズムを心がけましょう。
【誤解2】運動不足が原因
適度な運動は大切ですが、過剰な運動は肉体的な疲労を招きます。過剰な肉体的な疲労も自律神経の乱れを引き起こしますので、スポーツの後はしっかりと休養を取り、無理なく続けられる程度の運動量を心がけましょう。
【誤解3】栄養が足りないから
バランスの良い食事は大切ですが、必要以上に食べ過ぎるのも疲労の原因になります。胃腸に負担のかからない食事を心がけ、適度な食事量を保つことが大切です。
【誤解4】ストレスが原因
ストレスは身体に悪いと思いがちですが本当に悪いのは持続的なストレスです。例えば筋トレやここ一発の緊張など、一時的なストレスはあなたを強くしてくれることがあります。
ストレス自体は避けられません。ストレスをストレスとして受け止めない、もしくは発散する方法を見つけることが大切です。趣味や運動、瞑想などでリフレッシュする時間を作り、ストレスをためこまないようにしましょう。
疲労の根本原因は自律神経の乱れにあります。生活習慣の見直しと、自分に合った発散法を見つけることで、自律神経を整え、本当の意味での疲労回復につなげられるのです。
慢性的な疲労に対して効果的な自律神経の整え方
慢性的な疲労に悩む方へ、自律神経を整える効果的な方法をいくつかご紹介したいと思います。
- 質の良い睡眠を確保する
睡眠は自律神経のリセットに欠かせません。就寝前のスマホ視聴は控え、室温や光、音の調節に気をつけましょう。睡眠リズムを整えることが重要です。 - 有酸素運動でリフレッシュ
適度な有酸素運動は交感神経を優位にし、その後の休息で副交感神経が優位になるため、自律神経のバランスが取れます。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどが効果的です。 - ストレッチで緊張をほぐす
ゆっくりと深呼吸を意識しながらストレッチを行うと、筋肉の緊張がほぐれ、自律神経も整います。特に背骨周りのストレッチが有効です。 - 温熱療法でリラックス
サウナやホットヨガ、半身浴など、温熱で体を温めることで自律神経が整う効果があります。血行促進にも良いでしょう。 - 瞑想で心を落ち着ける
瞑想は呼吸に意識を向け、心を穏やかにします。自律神経の調整に加え、慢性的な疲労に伴うストレス軽減にもなります。 - ストレス対策を立てる
趣味やアロマ、気分転換などストレス発散法を見つけましょう。ストレス蓄積は自律神経乱れの大きな要因です。
このように生活習慣の改善と、自分に合ったリフレッシュ法を見つけることで上手に疲労と向き合うことができるようになります。自律神経のケアを継続的に行い、心身のバランスを整えていきましょう。
自律神経の乱れ以外の疲労の原因
自律神経の乱れ以外にも、様々な要因が慢性的な疲労の原因となり得ます。主な原因は以下の通りです。
- 睡眠障害
不眠症や睡眠時無呼吸症候群、周期性肢運動障害などの睡眠障害があると、質の良い睡眠が取れず、疲労感が蓄積します。 - 貧血
鉄分や vitamin B12、葉酸などの欠乏による貧血があると、全身に酸素が行き渡らず、疲労感を引き起こします。 - 甲状腺機能障害
甲状腺ホルモンの分泌異常により、代謝が亢進または低下し、容易に疲労を感じるようになります。 - うつ病
気分が沈み込み、集中力が低下するうつ病では、著しい疲労感に見舞われることがあります。 - 関節リウマチなどの自己免疫疾患
慢性的な炎症による疲労感があり、さらに活動量が減れば疲労が蓄積します。 - がん
がん自体や抗がん剤治療による全身性の疲労感が現れる場合があります。 - 栄養不良や過剰なダイエット
タンパク質や炭水化物、ビタミン等の栄養が不足していると、疲労感が増します。
このように、自律神経の乱れ以外にも様々な要因が慢性疲労の原因となり得ます。生活習慣の見直しだけでなく、背景にある病態も考慮する必要があります。ご自身に当てはまりそうなもの、心当たりがある方はお近くの専門医に相談することをお勧めします。
自律神経の乱れによる疲労なのかそれ以外なのか自分で見分ける方法
自律神経の乱れによる疲労なのか、それ以外の要因による疲労なのかを見分ける方法はいくつかあります。
症状のパターンを観察する
自律神経の乱れでは、日内変動が大きく、朝は元気があるが夕方から夜にかけて疲労感が増すというパターンが多いです。 一方、貧血や甲状腺機能障害などの他の要因による場合は、終日つらい疲労感が続くことが特徴的です。
ストレスとの関連を見る
自律神経の乱れは、ストレスと深く関係しています。仕事や人間関係のストレスが高じた時期から疲労が始まっている場合は、自律神経の要因を疑います。
睡眠の状態をチェック
自律神経の乱れでは、睡眠の質が下がり、熟睡できないことが多くなります。一方で十分睡眠を取れているのに疲労が取れない場合は、他の要因を考える必要があります。
随伴症状に注目する
自律神経の乱れでは、疲労以外に頭痛、めまい、動悸、消化器症状なども伴いやすいのが特徴です。これらの症状が無ければ、他の原因を考えましょう。
よくわからない場合は専門家による診断を受ける
上記の観察で自信が持てない場合は、かかりつけ医や心療内科、精神科を受診し、自律神経の検査や詳しい診察を受けるのがよいでしょう。
このように自身で症状を観察することで、ある程度の見分けはできますが、確実な原因の特定には専門家の診断を仰ぐことが重要となります。
病院ではどんな検査をしてくれるの?
自律神経の乱れによる疲労かどうかを医学的にチェックする主な方法には以下のようなものがあります。
自律神経機能検査
自律神経の活動状況を直接測定する検査方法。
- 心拍変動係数(CV-R-R)検査
- 血圧変動検査
- 発汗検査
- 瞳孔反射検査
などがあります。自律神経の交感神経系と副交感神経系のバランスを評価できます。
唾液や尿中の自律神経伝達物質測定
交感神経伝達物質であるノルアドレナリンや、副交感神経伝達物質であるアセチルコリンの量を測定します。優位な神経系を推定できます。
心電図検査や血液検査
自律神経の乱れでは、不整脈や貧血、電解質異常などの所見がみられることがあります。
レム睡眠潜時検査
レム睡眠に入るまでの時間を測定し、自律神経活動を間接的に評価します。
問診や自覚症状のチェック
自律神経機能異常に伴う頭痛、倦怠感、不眠、消化器症状などの症状がないかを確認します。
ストレス指標の測定
自律神経の乱れとストレスは密接に関係するため、ストレスホルモンの測定や質問票によるストレス評価も参考になります。
このように様々な医学的検査を組み合わせて総合的に判断する必要があります。自覚症状から自律神経の関与が疑われる場合は、専門医への受診が賢明だと思います。
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