こんにちわ。
身体と動きに『軸をつくる』ボディワークスタジオ BASE Conditioning Laboの山辺です。
僕は、僕の今できる事を精一杯するだけです。
そろそろタイトルを
【体を動かすなら知っておきたい『物理学』】
に変えた方がいいかな?
なんて思っております。
前回のブログ
軸ブログvol.7『外から動かすから軸がぶれる・後編その3』
にあったイラストがこちら。
![回転運動](https://ieros-basis.work//wp-content/uploads/2016/04/モーメント2-225x300.jpg)
回転運動
『物を回転させる力』を
生み出す為には一箇所を固定して
他のところに力を加えれば良い!
という事をイメージして頂くのに
出てきたイラストです。
もし固定していなかったら。。。
![並進運動](https://ieros-basis.work//wp-content/uploads/2016/04/モーメント力1-240x300.jpg)
並進運動
こうなりますね!
ただ、横にズルズルと動くだけです。
そして、肩の話に戻りましょう。
棘上筋・・・・・回転中心を固定する役目
三角筋・・・・・上腕骨(物体)を動かす役目
を果たしているのがわかります。
こんな感じですね。
これを見て頂けたらわかると思いますが
インナーマッスル(この場合『棘上筋』)の役目は
『物を動かす』のではなく、
『動かそうとした時に、変に動かないように支持させる役目』
だという事がわかります。
ただ動かないように抑え込んで支えるのでは無くて
動かそうとした時に思い通り動く為に支える
=『回転中心がブレないように』支える
これが基本的なインナーマッスルの役目だと
理解しておいていただければ良いと思います。
さて、ここで物体を動かす力を生み出す
三角筋(アウターマッスル)に目を向けてみましょう。
同じ力で押したとして
どちらの方が楽に動かせるでしょうか?
『1』の方が簡単に動かせそうな気がしませんか?
そうです!
『1』の方が力学的には
少ない力で動かせます。
こう考えてみてください。
力を加えた方向に線を伸ばして
回転中心に垂線を引いた時の
その垂線の長さ
(このイラストでは緑の線)
この長さが長いほど
軽い力で物体を回転させることができます。
この線のことを【モーメントアーム】と呼び
物体を回転させる時の重要な考え方となります。
次回では実際体の各関節では
どうなっているのか
肩以外の関節の例も
出しながら、この
【モーメントアーム】
【力のモーメント】
に慣れていって頂きたいと思います。